2000年12月発行 No.53


 木々が葉を落とし、今年もあとわずかとなりました。

20世紀もいよいよ幕を閉じようとしていますが、今世紀を振り返る際、私達は主に後半においてすさまじい勢いで進んだ環境破壊について語ることを避けて通れません。
温暖化 ダイオキシン汚染オゾン層の破壊 環境ホルモン、そして 放射能汚染と挙げればきりがありませんが、私達の生きた時代はその上、この先何代にも渡って管理が必要な放射性廃棄物なるものを次の世代に残してしまいました。

しかし21世紀が環境の保全と正面から向きあい、今後の エネルギーのあり方、使い方を探っていく時代となるのは間違いないでしょう。

より環境負荷の少ない新エネルギーについてもっと知りたい、できれば小金井でも取り入れていく方向を考えたいと思っていた私達は、今秋、「自然エネルギー促進法」推進ネットワークの副代表である大林ミカさんを講師にお迎えして 自然エネルギーについて学ぶ機会を得ました。

お話によると、環境先進国と言われるドイツやデンマークでは、法律が整備され自然エネルギーによる電力を電力会社が買い取ることが定められてから、自然エネルギー発電の普及、利用拡大に成功し、ひいてはそれが雇用の創出、国内産業の発展につながっている、ということです。風力、太陽光、バイオマス、小水力等、 小規模・地域分散型でクリーンな自然エネルギーをうまく利用するシステムが実現すれば、それはきっと地域経済を活性化させ、環境を再生させていくでしょう。

寒くなってまいります。皆さまどうかよいお年をお迎え下さい。すぐそこまでやってきた新世紀、そして新千年紀とそこに生きる人々の暮らしが素晴らしいものでありますように。(文責:香田)
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